新型コロナウィルスが世界中を脅かし、早一年が過ぎました。「まさか？」という言葉がありますが、まさかこんなに世界中の人々を苦しめ、こんなに長い期間に渡りこのウィルスに悩まされるとは想像ができませんでした。

この期間、皆様の生活にも様々な変化が変化が生じたものと思われます。どんなに世の中に変化が起きようが、マイホームを持たれ、住宅ローンを組まれた方はその支払いを毎月行う必要があります。

「いつ終息するのか？」現在のところまったく目途がたたないだけに、望みや希望を失いかけてる方も少なくはないでしょう。

「休業補償」という言葉を耳にしますが、ご商売を行われている事業主の方で、業種によっては、補償の多寡、多い少ないはあるでしょうが、一応補償は存在します。

しかし、コロナにより「会社を首になった」「パートを切られた」「残業をあてにしてたが残業がなくなり収入が減った」「自営で客足はかなり減少したけど補償対象外」等々、こういった方が補償対象になることは現在までありません。しかし、住宅ローンに「待った」とか「今回はパス」ということはありません。

当然、毎月の住宅ローンが各家庭において、重くのしかかり、その家庭により「支払停止」や「支払不能」といった状態になることも決して珍しいケースではありません。

リスケジュールという言葉をご存じでしょうか？通称「リスケ」と呼ばれるもので、何らかの理由により住宅ローンの支払いが厳しくなったご家族・ご家庭をまた以前のように約束した毎月の返済を正常に出来るように、金融機関との話合いにより返済方法、返済額を一定の期間見直す手法になります。

住宅ローンの返済に困ったご家族はまずはこの「リスケジュール」を検討してください。方法はいたって簡単で、お金を借りた金融機関に連絡を入れ、現在の家庭の状況を簡単に説明し、面談予約を入れるだけです。こういう非常時ですので大抵の金融機関は相談に乗ってくれる筈です。

リスケジュールを行う場合に一番大事な点は「住宅ローンの滞納が生じる前に金融機関に相談に行く」ことです。

また、相談によりリスケジュールを行うにしても、手続上時間がかかります。

ですから「ヤバい」「払えなくなるかも？」と思ってる月より2か月くらい前には是非相談に行ってください。

リスケジュールを行ったご家族の1年後、2年後はリスケジュールが成功して、その後は住宅ローンの返済が順調なのか？こういった質問をうけます。

この質問は良い質問だと思いますが、答えはNOです。

現実的には圧倒的家族が失敗に終わっています。統計を持ってはいませんが、成功率は20％前後だと思います。どの金融機関の方に聞いても同じような回答を聞きます。

失敗に終わることが意味するものは何か？と聞かれると、「もう一度リスケを行う」か「家を売却」するか？この二つしかありませんが、二度目のリスケはさらに困難を極めます。

何故失敗するのか？

家庭によりご事情は多少の違いはありますが、大きな理由の一番には「本気で家を守ろうと思う意思の欠落」にあります。

「家を売却」する選択にも強い意思が必要になります。しかし「家を守る」という選択には倍以上の強い意思を必要とします。売却は一時的なことですが、家を守る選択には完済するまでの期間その意思を保ち続けなければなりません。

具体的には少なくとも「正常にローンの支払いを行えるようになるまで」くらいは、相当の生活の見直しが必要になります。この覚悟、「必ずこの家を守る」という覚悟ができないうちは「リスケジュール」を行っても必ず失敗します。

１．住宅ローンを滞納する前に金融機関に相談に行くこと

２．手続上の処理に時間がかかります。時間的余裕をもってリスケジュールを実行すること

３．一般的にリスケジュールは「返済期間」の延長は行いません。25年ローン、30年ロー　　　　　　　　　　　　　　　ン、35年ローンと人により様々ですが、この当初決めた返済期間の延長は行いませんので、リスケジュールが終了した後の毎月の返済額は以前支払っていた返済額より上がります。

４．一番大切なことですが、是非強い意思を持ちリスケジュールに臨んでください。ご家族の強い意思と協力が必ず必要です。

５．1人で悩むのが疲れた方、不安な方は匿名で結構です。当社までお電話ください。

営業時間：10:00〜18:00
休業日：